入門TortoiseHg+Mercurial 書評
Mercurialコミッタのフジワラさん(id:flying-foozy)から、"入門TortoiseHg+Mercurial"を頂きましたのでこのエントリで紹介させていただきます。
- 作者: 藤原克則
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 2013/02
- メディア: 単行本
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- 第1部 1人での作業
- 第2部 チームでの作業
- 第3部 より高度な使い方
- 第4部 補遺
どんな人を対象としているか
この本の対象読者は、(1)履歴管理が始めてな人 (2)CVS/Subversionを使用している人 (3)Mercurialを使用している人 です。
私自身は(2)CVS/Subversionを使用している人に該当していました。
TortoiseHg を使うひとつの理由
SubversionをWindowsで使っている方 (TortoiseSVNが多いでしょう)で、流行りの分散バージョン管理が気になっている方も多いと思います。
Mercurialに出会い会社に導入した大きな理由として、Windows上での快適な操作を目的としたところがあります。
分散バージョン管理の中で最も有名なGitは、コマンドライン前提の設計でエンジニア寄りであり、履歴管理は”手段”と捉えた場合に導入コストも安くないです。そういった理由でMercurial(TortoiseHg)を選ぶ人も多いです。
TortoiseHgとTortoiseSVNの違い
TortoiseHgとTortoiseSVNの違いはなんでしょうか。もちろんSVNとMercurialという大きな違いはあるのですが、GUIを使用する際の心構えとしてTortoiseSVNは、エクスプローラ統合の右クリックメニューからの操作が主だと思います。
これはファイルやフォルダに対する操作を行う考え方です。一方、TortoiseHgでは、”ワークベンチ”といって、一つ(または複数)のリポジトリに対する操作を包括的に行うことができるGUIをどーんとメインに起動してそこから操作を行うことが多いです。
コミットツリーも視覚的に見れます。このあたりのメンタルモデルの違いは念頭に置くとよいと思います。*1
また、Windowsの場合、TortoiseHgのみインストールすれば、Mercurialコマンドも同梱されますので便利です(最近のTortoiseSVNではコマンドラインをインストールすることもできます)
本書の読み方
補遺にインストール手順が書いてあります。まずはTortoiseHgをインストールしましょう。最低限の初期設定をしてあとは一人から始めましょう。
本書籍では、そういった最初の導入を一人で始め、チームで行うやり方、頭から順番に読むことで、少しずつ身につけることができます。
もちろんTortoiseHgはGUIですので、豊富な画面もついていますので、理解しやすいです。
またファイルを間違って登録してしまったことを取り消したいといったやりたい状況別に読むこともできます。
"第2章 うっかりミスを取り消す"はあらかじめ読んでおくと安心ですね。
慣れてきたら、ひとりでも、デスクトップPCとノートPC間や、会社と自宅間での履歴反映をやってみると、マージの経験値があがるでしょう。
本書で、ぜひ TortoiseHgとMercurial の世界に足を踏み入れてみてください。良い意味で戻ることはできなくなるでしょうから。
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- TortoiseHgの導入をチュートリアル形式でススメられるような記事を以前書きました。合わせてお読みいただけると幸いです。